肩関節周囲炎(凍結肩)

症状

肩を動かしたときに痛みを感じ、肩の動きが制限されます。

適切な処置をしないと、何もしていなくても痛みや炎症が生じることもあります。

痛みにより肩を動かさない時期が長くなると、2ヶ月以降で肩の組織が固まって、動きが制限されます。この状態を凍結肩といいます。

病態と原因

肩関節の周囲に組織が炎症を起こすことによって、痛みが生じます。

肩の筋肉(肩板)を保護する滑液が入った袋(肩峰下滑液包)や関節を包む袋(関節包)が炎症により癒着すると、さらに動きが制限されます。

長年の使い過ぎが主な原因ですが、関節内に沈着したカルシウムが関節内の組織を損傷させる場合もあります。

治療方法

炎症が強い時期には鎮痛剤や外用剤を処方したり、肩峰下滑液包注射・肩甲上神経ブロック注射・肩関節内注射を行います。

また、肩の動きが硬くなっている場合には、肩をほぐし、動きをよくするためリハビリテーションを行います。