首の痛み

目次

■こんなお悩み有りませんか?

■首の症状と原因について
 ①首の筋肉の痛み
 ②首の神経の圧迫・炎症による痛み
 ③狭心症や食道疾患など内科疾患によるもの

■治療方法
 【神経の圧迫・炎症の場合】
 ・ブロック注射
 ・薬物療法

 【筋肉の痛みの場合】
 ・エコーガイド下ハイドロリリース注射
 ・
ボツリヌス注射
 ・トリガーポイント注射
 ・深部加温療法

■治療の流れ

■日常生活で気を付けていただきたいこと

■こんなお悩み有りませんか?

・上を向いたり、横を向いたりすると痛い

・肩から首がなんとなく重い

・手が冷えたり、しびれがある

・首が右か左かどちらかだけ後ろを見にくい(片方だけ回りづらい)

・ある日突然、首が痛くなった

・首の痛みがずっと続いており、痛みが改善しない

 

これらに当てはまる方は、クリニック受診の対象患者様となる可能性があります。
まずは、首の痛みについて知って頂き、早めの受診をお勧めいたします。

■首の症状と原因について

首が痛い、重い、動かない、回らない・・・

首の痛みは、事故など強い力が首にかかって発生する場合もありますが、
はっきりとした原因がないにも関わらず、首の痛みを訴える患者様が多くいらっしゃいます。

しかし、首に関わる痛みの多くは、パソコンやスマートホンを長時間使用するなど、
「長時間悪い姿勢になっていること」が多いと言われています。

「たいした症状ではない」と放置されることも多いですが、
長期間痛みに悩まされる方が多いのが現状です。

首に関する疾患は、大きく3つのタイプに分けることができます。

 

「①首の筋肉の痛み」

首から肩や背中にかけて・何もしてなくても「重さ」や「だるさ」を感じる、
肩や首を特定の方向に動かしたときに痛みが生じるの2つタイプが多いです。

主に胸鎖乳突筋や三角筋、前鋸筋、棘上筋、棘下筋、菱形筋などが痛みの原因になる事が多いです。


「②首の神経の圧迫・炎症による痛み」

長時間パソコンに向かったり、同じ姿勢でいると少しずつ腕から手にかけてしびれや痛みが生じます。
何もしていなくてもしびれや痛みが生じることもあります。

また、 上を向いたり、横を向いたりすると「ピキッ」とした首の痛みを伴い、しびれや痛みが首だけでなく上肢などに生じることもあります。

【代表的な疾患】

・頚椎症

・頚椎症性脊髄症

・頚椎症性神経根症


「③狭心症や食道疾患など内科疾患によるもの」

  非常にまれなケースですが、内科専門医の診察が必要と判断した場合、当地域で信用できる医療機関を紹介します。

【代表的な疾患】

・狭心症

・食道がん


■治療方法

【神経の圧迫・炎症の場合】

■ブロック注射

痛みのある部位の神経に直接注射し、局所麻酔薬を注入します。
麻酔薬が痛みの伝達経路をブロックすることで、痛みを和らげます。
ブロック注射は効果が出やすく、快適な日常生活を早期に送ることのできる方も多いです。


【代表的なブロック注射】

・頚神経叢ブロック

・星状神経節ブロック(SGB)

・腕神経叢ブロック

・頸部硬膜外ブロック

・後頭神経ブロック


・薬物療法

 傷んでいる神経を治療するお薬や、筋肉の緊張を軽くするお薬を使います。


【筋肉の痛みの場合】

■エコーガイド下ハイドロリリース注射

超音波エコーで凝り固まった筋肉・筋膜を正確に見つけ、薬液を注射することで筋肉と筋肉の間や神経、血管周囲の膜を剥がして動かしやすくする治療です。
痛みのある場所をピンポイントに治療できます。


ボツリヌス注射

緊張している筋肉を緩和させる治療です。皮膚科などでシワ取りなどにも用いられている治療です。
持続期間もトリガーポイント注射よりも期待できる治療です。


■薬物療法

傷んでいる神経を治療するお薬や、筋肉の緊張を軽くするお薬を使います。


■トリガーポイント注射

筋肉の使いすぎや急な負担により、筋肉内に硬いしこりのような部分が生じます。
特に痛みを感じる点を「トリガーポイント」といいます。トリガーポイントに直接、局所麻酔薬や鎮痛薬を注入し、痛みを和らげます。


■深部加温療法*

高周波機器を使い、身体の深部までエネルギーを送り込み、効果的に39度以上に体を温めます。
温熱効果により、痛みのある部位の奥深くにまでアプローチでき、痛みの緩和が期待できます。

現在新型コロナウイルス流行により、施行を制限しております)

■治療の流れ

当院は予約制ではありませんので、直接クリニックにお越しください。

 

問診票の記入

まずは問診票をご記入いただきます。

患者様の首の痛みについての情報が事前に分かると、診察がスムーズに行うことができます。
いつから痛みが生じたか、どんな時に痛いのか、しびれも生じているか、などを詳細に教えてください。

 

②医師の問診、理学的診察

問診票でご記入いただいた内容をもとに、医師の診察を行います。

 

③レントゲン検査(撮影する場合があります)

医師の診察でレントゲン検査が必要と判断された場合、当院でレントゲン検査を行います。

CT、MRIによる詳しい画像診断が必要と判断されれば、当地域で撮影、読影ともにハイレベルな検査の可能な医療機関をご紹介いたします。

 

④治療(ブロック注射)

診察・検査によって、ブロック注射が必要と判断されれば、当日ブロック注射を行います。

ブロック注射を行う際にレントゲン透視やエコーを活用することで、痛みの原因に対して正確な治療を行うことが可能です。

 

⑤リハビリ

当院では深部加温療法や簡単な運動などを行っています。

■以下のことが当てはまる場合は、日常生活での調整が必要です

・スマートフォンや携帯ゲーム機を長時間使用している

・デスクワークや運転手など、長時間座って同じ姿勢で仕事している

・体に合わない寝具を使用している