こんなお悩み有りませんか?

・立ち上がりや歩き始めなど動き始めのときに膝に違和感がある

・正座ができない

・階段昇降、特に下る時に痛みが強い

・何もしていなくても痛みがあり、脚を伸ばして眠れない

膝関節疾患と原因について

関節の中に原因がある膝の痛み

「変形性膝関節症」

加齢及びオーバーユース(膝の使いすぎ)によって軟骨がすり減り、膝を曲げられる角度が少なくなり、関節中に炎症を引き起こす疾患です。


「ベーカー嚢腫」

変形性膝関節症の場合は、主に膝の上、膝蓋上嚢に関節液が貯留することが多いですが、ベーカー嚢腫の場合は膝の裏側に関節液が貯留することによって炎症が生じます。

症状としては膝裏の不快感から始まり、関節液の量が急速に増えて内圧が高まると、嚢胞が破裂し、周囲の組織に炎症を引き起こすことがあります。


「半月板損傷」

半月は大腿骨と下腿骨の間にある軟骨で、大腿骨と下腿骨がスムーズに動くようにするための働きをしています。これが破れてしまったり、すり減ってしまったりして損傷することを半月板損傷と言い、膝の曲げ伸ばしの際に痛みや引っ掛かりを感じたりします。

関節の外に原因がある膝の痛み

「内側/外側側副靭帯損傷」

単純に膝の筋を痛める、内側の方の筋を痛める、外側の方の筋を痛めることを、内足外足の側副靭帯損傷と言います、


「膝蓋腱炎(しつがいけんえん)」

膝蓋腱炎は膝蓋骨と脛骨粗面の間に張っている大きな靭帯があるのですが、その靭帯が損傷し痛みを引き起こす疾患です。

ジャンプ動作を伴うスポーツ障害で出てくることも多いですし、変形性膝関節症に伴って、下半身のアライメントが悪くなると出てくることもあります。

また、立ち膝でお仕事をなさるような方は、よく膝蓋腱の内側に滑液包炎を起こして、それが及んで膝蓋腱炎を起こすこともあります。


「オスグットシュラッター病(成長痛)」

オスグットシュラッター病は成長期の子供(10~15歳)の子供に好発するスポーツ疾患でいわゆる「成長痛」と呼ばれるものです。
サッカーやバレーなど膝への負担が大きいスポーツ種目で多く見られます。


治療方法

【変形性膝関節症/半月板損傷】

●膝関節内注射

●血小板療法

●内服薬

●筋力トレーニング

変形性膝関節症、半月板損傷には膝関節の中に、ヒアルロン酸、局所麻酔薬を投与するというのが代表的な治療のやり方です。

場合によっては、血小板療法が靭帯の損傷にも効果が高いとなっているので、血小板療法を考えることもあります。

また、大腿前面部の筋力強化により人工関節にせず、長くご自身の膝で生活して頂けます。


【膝蓋腱炎】

●各種靭帯ハイドロリリース

●ステロイドホルモン注射

●内服薬

膝蓋腱炎や、内足/外足の側副靭帯損傷は、小さな滑液包炎や滑走不全(滑りが悪いこと)が伴っている場合が多く、そこを改善するために、局所麻酔薬もしくは、生理食塩水を使った靭帯のハイドロリリースという治療法を実施します。

超音波検査(エコー検査)により、明らかに靭帯の中に損傷、断裂しかけていることが判明した場合は、ハイドロリリースではなく、ステロイドホルモンを注射することもあります。

ただそのような慢性痛の場合は、中の筋が切れていたり、痛んだりすることが原因というよりは、周囲の組織との癒着、滑走不全が原因であることが多いので、ハイドロリリースを行う場合が多いです。


【ベーカー嚢腫】

●嚢腫穿刺

●内服薬

膝の後ろ側にできたベーカー嚢腫は穿刺により治療します。エコーを見ながら関節液を抜いていきますので、細かい血管や靭帯を傷つけることなく治療が可能です、


治療の流れ

①問診票の記入

まずは問診票をご記入いただきます。

患者様の膝の痛みについての情報が事前に分かると、診察がスムーズに行うことができます。きっかけとなる外傷はあるのか、スポーツ歴はあるのか、どのくらい体重の変化がここ最近であったか、などを詳細に教えてください。


②医師の問診、理学的な診察

問診票でご記入いただいた内容をもとに、医師の診察を行います。


③超音波検査(エコー検査)、レントゲン検査(撮影する場合があります)

超音波検査をさせていただくことによって、いまどこに関節液の過剰な貯留があるのか、癒着、滑液包炎があるかどうかを観察することができるので、治療を進めていく上でとても重要な検査になります。

また、医師の診察でレントゲン検査が必要と判断された場合、当院でレントゲン検査を行います。CT、MRIによる詳しい画像診断が必要と診断されれば、当地域で撮影、読影ともにハイレベルな検査の可能な医療機関をご紹介いたします。


④治療

関節内注射、ハイドロリリース注射、理学療法による治療が中心になります。

これらの治療でとり切れない痛みに対しては坐骨神経ブロックや硬膜外ブロックなどの末梢神経ブロックを行うことにより、膝以外の場所からきている原因の痛みに対してアプローチすることができます。


⑤リハビリ

病気の進行を抑えるために加速度トレーニング(パワープレート)を行っていただくことが非常に有効です。


日常生活で気を付けていただきたいこと

①体重管理

膝に負担をかけない為には体重のコントロールが非常に重要です。

肥満による体重の増加は膝関節に大きな負担をかけ、痛みの増加に繋がります、

また、体重増加と手術まで期間の短さには有意に相関がありますので、手術を避けるという意味でも体重コントロールは重要です。


②運動習慣

筋力の衰えを予防するために適度な運動(椅子の立ち座り運動、ダイナミックフラミンゴ療法など)を心がけましょう。負荷の強すぎるものはかえって症状を悪化させる場合がありますので、運動に関してはかかりつけ医の指導を受けると良いでしょう。