癌性疼痛

症状

がんの痛みについて、進行がん患者さんの2/3で痛みが主症状であり、早期発見の場合でも患者さんの1/3は痛みを訴えます。

がんの痛みは損傷されている部位によって異なり、お腹を押されるような痛み、ズキズキするような痛み、しびれるような痛みなど様々です。

病態と原因

がんの痛みは、内臓痛、体性痛、神経障害性疼痛の3つに分類されますが、がんの転移・浸潤・圧迫によって、組織が損傷することによって生じます。

また、がん治療の副作用により生じる疼痛もあります。

治療方法

患者さんの心理面・社会面の要素をしっかり考慮して、がん自体への治療を並行しながら、痛みに対する治療を行っていきます。

痛みに対する治療としては、WHOのガイドラインに基づき鎮痛剤や鎮痛補助薬を処方したり、適切な場所への神経ブロック注射を行います。

また、必要に応じて、高周波熱凝固療法などが可能な高次医療機関を受診していただくよう手配をすることもがあります。

運動療法や温熱療法といったリハビリテーションを行う場合もあります。